近年、社寺林や屋敷林、または工場林・河畔林などの平地で繁殖をする
オオタカが増えてきています。このような個体は10年くらい前から見ら
れるようになりました。平地に降りてきた理由は定かではありませんが、
餌が簡単に捕れるからだと考えられます。
今でも山地で繁殖する個体は、巣のある谷に人が入ってくると、近くに
やってきて大きな警戒声を出しますが、平地で繁殖する個体は鳴かずに
巣の中からこちらの様子を伺っています。
このようにオオタカも個体によっては自然の改変の流れに順応して生き
続けています。我々は今後も変わりゆくオオタカの生態を観察し続け、
後世に残していきたいと考えています。
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